@   車を探す前に・・・

みなさんはどんな車が欲しいかもう決まっているのかな?着地点が見えてないと探しようがないし、無駄な買い物をしてしまうかもよ。

車が大好きで車種やグレードまで決まっている人はいいけど、そうでない人はそもそも車は必要なのかな?今はレンタカーも安く借りられるし、その安く借りられる小さい車でも良く走るからね。都心部ではカーシェアなんてのもある。車を所有すると例えタダで車を手に入れても駐車場・保険・税金など、維持費は全然乗らなくてもけっこうかかるよ。

それでも車が欲しい、必要という方々。そうなんだよね、車一台あるだけでライフスタイルは物理的にも精神的にもかなり自由度が増してくるものなんだよね。ではここで探すときのポイントを絞っておこうかな。まず誰が(who)いつまでに(when)何のために(why)とある程度まで決まれば、車種・ジャンルや(what)どの程度のものをいくらで(how)探すか自ずと見えてくるものである。仕事用や趣味用であれば道具的要素が高くなり、室内の広さや燃費あるいは価格そのものもポイントになるかもしれない。また人を乗せるのであれば乗り心地や乗降性、近所や買い物用であれば小ささや扱いやすさ、車そのものが趣味であれば見栄えのいい車だったり運転が楽しい車だったりと用途によって優先順位が変わるもの。何がメインか絞っておくとあとあと便利だよ。予算のほうも現金なのか、ローンであれば月々いくらくらいが可能かというのも割りと重要なポイントである。これには何年くらい乗るつもりかということが関係してくるのでなんとなくでいいから考えておこう。

最後に新車か中古車かという選択。新車といっても厳密には注文するまでが新車であって、登録されて納車される日にはすぐに手放して売ろうとしてもその時点で中古車なのである。新車がおすすめできるのは出たばかりの新型車や超不人気車など中古車として流通していない車や、新し目の人気車など中古車としての割安感が薄い車である。あとはどうしても他人が触ったものは嫌という人かな。   


A   中古車価格とは?

中古車の価格は人気と車両状態で決まる。だから金額の高い低いは単に数字の大小であって、価格の高い安いとは何ら関係がないのだ。

 中古車の場合は新車と違って似たような物はあっても同じ物はない。全く同じ車種・グレード・装備・色で走行距離まで同じでも、使われ方が違えば状態が変わる。そうすれば価格も変わってくるのである。

 ではその基準はというと、車の場合も一部の超レアアイテム(稀少車)を除いてほとんどの車種には相場が存在する。それは長年中古車が流通することによってしっかりした市場(マーケット)が存在するからである。メーカー系中古車店ですら仕入れや在庫処理に多用する業者用オークションは全国で役80会場以上あり、現在国内で流通している中古車の90%以上がそこを経由している。もちろん人気と車両状態で取引価格は左右され、その情報のほとんどが全国的に共有されているので、これを基準に経費・利益を計上して中古車価格がきまるのだ。

 でも結局はエンドユーザーに買ってもらえる価格でないと意味がないので、オークション相場もそれに連動しているといっていい。つまり、中古車相場は購買者であるアナタが決めているようなものである。株や為替や先物と同じで、人気と状態で相場は動いている


B   何がお買い得?

 お買い得車や掘り出し物の存在は気になるもの・・・。でもハッキリ言っちゃうよ。先述のレアアイテムやよほどおバカな車屋でない限り、そんな中古車はない!新車は定価があるので1円でも価格が低ければその分安い。ところが中古車は相場はあるけど定価はないので、価格が低ければその分人気が薄いとか状態が悪いとか何かしら事情のある車ということになる。なので欲しい物のポイントだけ絞り他は条件を緩めて、人気(車種・グレード・装備・色・年式・走行距離など)か状態(修復暦あり・傷・へたり・不良箇所など)で使用に問題のない部分を大目に見ることによってのみ、なるべく低い予算でなるべく希望に近い車に出会うことが可能となる。それ以外の方法で安く買おうとすると、粗悪車をつかまされたり騙されたりしちゃうから気をつけよう。人気も状態も申し分なくて割安なんてあり得ないんだから。


C   雑誌やネットで車を探せる?

これも言っちゃうよ。探せる可能性はかなり低い。かわりに粗悪車を掴まされる危険性が高い。原因は掲載車両の1/3から場合によっては半数以上が、ダミー(実際には存在しないおとり物件)や状態を偽った粗悪車によって占められているからなのだ。なので雑誌やネットサイトでは車を探すのはおろか相場を調べるのでさえ、プロの車屋でも難しい状況なのである。車体番号を掲載しようが車検証に走行距離が記載されようが、そんなものはいくらでも何とでもできるのだ。だから情報は掲載店のモラル次第、かえって悪徳業者が集客しやすくなっているのである。中古車を見かけや金額だけで判断してはいけない理由のひとつである。

では何故そんなことがまかり通っているのかというと雑誌もサイトも広告業なので彼らのお客様はあくまで広告主の車屋だからだ。全車を車両検査して掲載しているわけではないので、広告主が白だと言えば黒も白なのである。ミもフタもない話だが現在のビジネスはまだそうやって動いている。仮に消費者側を唱っている雑誌・サイトでもそれは広告主を増やすための手段としての読者増努力にすぎない。

しかもそんな情報を見て電話や来店をしようものなら、まさにカモネギになってしまう。「あ、あれは売れちゃいました」と言うのはまだ良心的なほうで「あるけど(何らかのもっともらしい理由をつけて)○日なら見せられます」見たいな形で再来を決め、それまでに適当な車を色替えやメーター交換、パーツ交換をして作ってしまうのである。もちろん修復暦など無しと偽って当たり前。もっとすごいところはそんな偽造した車を在庫としてずらっと並べていたりする。あり得ない車が行ったらずらっと並んでいる・・・ホンマびっくりですわ、恐ろしい。本当にひどいところは注文した車と納められた車が別の車だったりもする。そして彼らは嘘をつくことに何の躊躇も罪悪感もない。ある意味、売ることに熱心な営業マンなのである。だから人当たりはメチャクチャ良かったりする。(買うまでは・・・)


D   安いと思っても実は高い?

 事故車(修復暦あり車)や走行不明車(メーター改ざん)や水没車、色替え車は粗悪車だろうか?これらは全て状態が正確に伝えられるようであれば程度は落ちる車だけど粗悪車ではない。用途や部品取り・オブジェ、もしくはとにかく動けばまっすぐ走らなくてもいいなどニーズによってはそれ相応の低価格なら「買い」の車もあるかもしれない。

 ところがこの手の車、大半が見かけだけ良くして状態を偽って売られているのだ。だから金額と見かけだけで安いと思って飛びついても実際は金額相応の状態の車だったり、かえって割高な買い物をする恐れが大いにあるのだ。正しい情報が明らかで納得の上で手を出すなら別だが、状態を把握できる力があり相当の覚悟ができるのでなければうかつに手を出すべきではない。車はしょせん機械。新車でも平気でトラブルは出るのだ。中古も同様である。高いものでも安心できてノートラブルということはない。だから少しでもトラブルのリスクが少なそうな車を選ぶ必要がある。それには見えない部分の状態が肝心である。

 修復暦ありは簡単に言うと車の骨格部分に歪み・修正・交換のあるもの(人間で言うと骨折)で、外装はボンネット・ドア・ガラスなどの交換も修復暦にはならない(人間で言うと服)。しかし今の車はプリクラッシュ(衝撃吸収)ボディなので、斜めにちょっとぶつかっただけでも修復暦ありである。なので軽度の修復暦ありは無しと比べて価格があまり変わらないものや、人気の条件次第では高価な車もある。大きく安くなるものは重度の修復暦(タイヤの向きが変わったりもげる以上のフレームそこら中に影響が出る衝撃を受けた経験)ありと見ていい。音や振動、バランス、安定性が気になる人やハイパワー車・重量車はおすすめしない。

 メーター改ざんはデジタル化してからは交換が主で、中には故障が原因のものもあるがとても簡単にできてしまう。そして最近の高額車は10万キロ以上走っていても室内がさほど傷まない、なので5万・10万当たり前でメーターを戻す。メーターの数字が2〜3万でも実際は10万以上、7〜8万でも実際は20万以上走っている可能性も大いにあるので、走行不明も相当の覚悟がない限りやはりおすすめはできない。実走行がわからないと整備ポイントのタイミングがわからないのも困りもので維持が難しくなる。


E   理想のお店は?

いよいよ買おうとなったときにさて何処に行けばいいのだろう?良さそうな車が並べてあるお店?それはCDの通り自分で中古車の目利きができないと危険だよ。(車ではなくお店を見に行くなら悪くはないが・・・)

結論から言ってしまうと極端な話、在庫がなくて事務所や敷地も簡素で、少人数で営業しているお店が理想である。講談社のヤングマガジンに連載中の「アーサーガレージ」のようなお店だ(店員は別として・・・。あと最近在庫置き始めちゃったけど・・・)。何故かというと経費がかかっていない、つまり安く買える可能性が高い。設備費(家賃など)、人件費、在庫費と車屋でお金がかかる部分が全て節約できていれば、同じ仕入れ値の車ならば安くできるからね。とは言っても専門的知識も必要な業種だから、他の業種の片手間でやっているようなところはどうかと思うが・・・

では経費がかかるとどうなるか?広くて綺麗で豪華な室内、立派な整備工場、展示場には在庫車がたくさん・・・そうするとその維持管理のために社員も多く必要だ。社員が増えれば社会保険等も含めて大変なコストになる。そして中古車は(というより新車も含めて)売れていない。すると在庫期間は延びるばかり、広告費や維持費もかさみ、あげく売れずにオークション再出品で更にロスを生むという悲惨なスパイラルが経費を膨らませる。その経費はどこからでるの?車屋はボランティアや寄付で運営している団体ではない。ならばどうするか?そうなのだ、車体価格や諸費用としてお客様から頂く以外にないのである。

しかし在庫を多く並べていないと車屋じゃないと思い込んでいる古い考えのお店が多いのも現実。でもその無駄は全部消費者であるアナタがかぶることになる。しかもそれだけ在庫があるとやはり在庫を売りたがる。お店が勝手な思い込みで適当に仕入れてきた在庫車を、毎週80会場近くで10万台以上とも言われる車が流通しているのに、そこにある在庫車をお店側の理由で売りたがる。よほど条件に合った車がある場合(と言っても見かけと金額だけに騙されちゃダメよ)を除いては、プロの情報力を利用して探させる注文販売の方が理想に近付くことが可能である。

ではここで理想のお店の探し方。それは何を並べても売れない時代に在庫車を抱えながらも(もちろんまともな車だが)快く注文販売を受けてくれるようなお店か、先程のような注文販売専門店のお店を探すこと。で、こればっかりはコミュニケーションをとって観察するしかない。お店をのぞきに行ったら車をチラチラ見て帰るんじゃなくて、勝手に話しかけてくるであろう営業マンとウザがらずに話してみること。今は買い手市場の時代、あせる必要も初めて行ったところですぐ買わなければいけない理由も全くないのだ。落ち着いてお店を吟味すること。やたら愛想が良すぎたり、ノリだけだったりするお店はやや注意。もっともらしいことを言うけどなんか納得できない違和感がある場合は要注意。納得できる説明がしっかりできないところはやめた方がいい。(記録簿がないから走行不明車といったあいまいな説明をするとこや、修復暦の説明なんかもわかるまで指差しで箇所と原因、状態をきっちり教えてくれないようなとこはダメ!)とにかくコミュニケーションをとる!車と同じでお店も見た目ではわからない。まず近所から行ってみよう。やばそうだったらすぐ逃げよう。

最後に注文販売について少し話しておこう。注文販売とは車種やグレード・装備、その他の希望と予算を相場などを見ながら相談して決めていき、欲しい車を仕入れてもらうというシステムである。予約金(3〜10万位が普通、もしくはローン審査)が必要な場合も多いが、これは「いいのが見つかれば買うからしっかり探せよ」というお店への意思表示みたいなもので通常は車が見つかれば総額の一部に充当される、探し料ではないので頼んでみようというお店とタイミングであれば予約しよう。見つからない場合は基本的には返金されるのが普通(普通じゃない不親切なところはやめよう)。あと「見ないで車を決められない」というアナタ!並べてある車の本質を何処まで見極められるのだろうか?しかも本人が断らない限り注文前に現車確認があり、頼めば出品票(車両検査の状態が記されている)くらい見せてもらえるので一緒にチェックできる。オークション前に連絡された情報と大きな相違がないか確認できるので、違う場合は断っても良いだろう。ちなみに私自身の車もそうだし私がお客様に受けたオーダー車も9年間の間、情報のやりとりをしっかりしていたので話が崩れたことはない。それは予算なりでより希望に近い車になるので満足度が高いからであろう。そこへいくと新車なんかショールームに行ってもおすすめグレード1台しか置いてないので、1000万の車ですら装備から色から全てカタログだけで決めて納車の日に初めてご対面なんだから注文前に現車が見れる中古車はいいほうである。ただし見たこともない車を探すのであれば注文前にショールームに行く感覚で、データがどうであろうが同じ型の車を1回は見ておいた方がいいであろう。しかしこの注文販売はお店によってはいきなり車を用意されちゃったり(そういう買い方の人もいるが・・)など若干の違いはあるので頼む前に必ずシステムの確認はしよう。情報をもらいながら最後のGOサインは自分で出せるところがいいよ。車はクーリングオフが効かないから慎重に

(ちなみにオークション代行屋は通常は販売者としてのリスクをほとんど取らない。しかし経費や消費税はもちろんしっかり加算されるので、加修を追加したり登録など諸業務まで頼むと割高になるケースも出てくる。保証も基本的に無い<かなり新しくて走行距離が少ないメーカー保証を継承できるクルマなど追加がかからない場合は別だが>。でも日本人が苦手な自己責任でリスク負担をして登録なども全て自分でやるなら車によっては有利かも。)


F   個人売買は?

 知人間での個人売買が最近とっても増えているのはよく聞く話。世の中に善人しかいないのであれば、売る方は買取店より高く、買う方は販売店より安くなる素晴しいシステムだ。ただし何度も話している通りその物が高いか安いかの判断のためには、公正で且つ公平で広く一般性のある基準が必要である。つまり多くの第三者の判断が必要になってくる。お店だとまともな車の場合は、通常ユーザーの手に渡るまでに仕入れ店での査定・オークションでの検査・販売店での入庫チェックと数段階の目が入るのに加えて、全国ユーザーのニーズによって形成された相場に基づいて価格が動いている。つまり第三者の判断が多数入るわけだが個人売買はまずそこが難しいので、金額が低くても果たしてそれが高かったのか安かったのかがわかりにくいのだ。

 そして危険も多い。難しくはないが面倒な名義変更手続きはきちんとされるのだろうか?そもそもお金は入ってくるのだろうか?車両自体は本当に大丈夫なんだろうか?不安は尽きない。そして故障しても保証もないし、知り合いだとトラブルが出たときに売った方も買った方もとっても気まずい。整備もほとんどされずにそのまま乗られるケースが多いので安全面でも良くはない。さらに最近多いのはいろいろな事情で名義変更ができない車(それだけでなく事故や違反をするといろいろな怖い人からとっても怒られちゃう金融流れ車や盗難車)など面倒なことがついて回るケースだ。このへんは処分自体も難しいことが多く、一度手を出すと長い間困ることになるので手を出すべきではない。

 家族・親戚間などよく知っている人のよく知っている車をタダみたいな金額でやりとりするなら、これらを含めてあまり影響はないかもしれないがそれ以外のケースはよーく考えてからの方が失敗しないで済む。

 あと忘れてはいけないのがネットオークション、とりわけYAHOOオークションはその取引数がうなぎのぼりだ。「ヤフオクは穴場!」・・・でもこれは悪徳業者の言葉なのだそうだ。何の話かというとメーター改ざんの話である。ヤフオクは超レア車の仕入れや販売にはどんな業者も利用するが、業界関係者の評価は車の質に関しては低い、というより悪評が高い。ヤフオクは業者の出品が多いのは出品内容を見れば一目瞭然だけど、なによりメーターに関しての厳しい申告などはなく自己申告のみで車両検査もない。故に悪の温床になっている。走行キロ数が少なくて金額が低ければ一般の人は喜んで飛びつくので、メーター改ざんや修復暦偽りの車はむしろ売れやすい。そこでプロと素人役で連携して大っぴらに粗悪車を売るという詐欺行為が堂々と行われている。まずプロが業者用オークションで仕入れ、次の人間が10万キロ以上のメーターを5万キロ以上戻し、それを次の人間がヤフオクに出品、そのまた次の人間が配送というようにリレー形式で分担して行われるグループ犯罪である。ヤフオクの出品者の注意事項の中にメーター交換に関して記述のあるものはあれだけの台数ながらまず見かけることができない。

 でもこれは個人売買や個人売買の形態をとったネットビジネスのリスクのひとつに過ぎない。メーター改ざんは昔の話ではなく、車が売れない現在まさに増加の傾向にある。業者オークションを通ったことがある車だとその可能性はかなり低くはなる(走行管理システムが導入されているので)が、もちろん完全ではない。修復暦はプロが見ればわかるがメーター改ざんはプロでも見ただけでは確実にわかる方法はない。年式や程度によっては言われないとわからないものもある。車検証の走行距離記載だって今人気の軽自動車は実施されていない。普通車でも新車登録から3年以内に手を加えられたら基本的に調べる術はない。このように穴だらけの世の中では悪いことをしようと思えばけっこうできちゃう、まさにモラル次第の時代なのである。以上のような理由から不正が行いやすいのは意外にワンオーナー車だっていうことはあまり知られていない。今までの車両状態のランク付けの基準になること(年式・走行距離・ワンオーナーなど)は現在ほとんど神話と化しているものも多いので、あまりデータに縛られず目安程度にしたほうがいい買い物ができるかもね。(ある程度のリスク管理は自分でする)


F   それでも裏技

  軽自動車は人気がありすぎて中古車の割安感がかなり薄い。維持費の安さが人気の大きな要因だが車両価格がかなり高いので、7〜8年以上乗るつもりがなければ1000〜1500ccクラスの低価格車(不人気車)の方が維持費も含めて安い場合が多い。

  形や装備はこだわらないorボロでもいい→中古車

  そこそこ以上が欲しいorローンを使う→新車(数年で手放しても損失が少ない、でも売却時を考えると白・黒が無難)

  全く変わらないモデルであれば年式の1〜2年位は気にしない。その分多くの中から探せる。

  価格帯によっては色ひとつで50万〜100万近くも変わることがある。すぐに乗り換えるのでなければパール・白・黒は避ける。

  年式が高めであれば走行距離が多い車は買いである。距離が少ないこととコンディションのいいことは全く別。ほぼ無関係。渋滞ばかり走っていた車と空いている道ばかり走っていた車、距離は後者が伸びるが乗っている時間は前者のほうが長いかも。停まっているだけでも劣化はする。距離を乗らないオーナーは整備をケチる傾向がある。油や電気が通う機械は血が通う人間と同じで動かな過ぎは良くない。運動不足より適度な運動をしていたほうが健康なのと同じである。距離で傷むのは主に消耗品、年数で傷むのはゴム・皮・ビニール・電装系、出費が大きいのは後者である。走行距離だけでなく年式や内装の傷みなど総合的に判断する。

  画像販売のお店は車体本体も諸費用も割高だったりするが、検査情報が細かく出ているところ(車体展開図が出ているなど)であれば比較的安心度も高い。(例:オートバンク・G−パス設置店など・・もちろん完全ではないが)

  中古車は乗り出して1ヶ月か1000キロ以内にトラブルが出ることが多い。納車時は諸費用も含めて総額いくらで、どんな状態にしてくれるのか補修・整備内容・記録簿添付をしてくれるか等を必ず確認する。5年落ちまでは1万ちょっとでメーカー保証が継続できるし、今は一定の条件を満たしていれば10年落ちくらいまでは2年間の保証に入れるシステムもある。(現実にけっこうあちこちただで修理できる)

●おまけ

  古い型(10年落ち以上の車)や輸入車(何処の国の車でも新車保証が切れてる車)はかなりリスクが高いので相当の覚悟をする。例えば32Rなんかは200万以上の車でもまだまだかかるし、100万くらいの車だとすぐ倍くらいの費用がかかるよ。新車が高額な車は部品も高額。また、ベンツなんかも10万、20万以上の修理がかかる部品がちょこちょこ毎年平気で出るし、国産じゃ信じられないようなトラブルも平気で出るよ。アメ車イタ車は言わずもがな、動けばいいくらいのマニアになる覚悟で。(でも最近の新車は「らしさ」より信頼性で勝負するところも出てきたけど・・)

  不動産と違って車って販売は契約書でなくて注文書なんだよね。買取は逆に契約書の場合が多い。法的効力が違うからという理由で大昔から続いているようだ。実際、基本的にはお店の事務管理のための要素が強いからね。でも細かいところや裏書のチェックは気をつけてね。面白いことが書いてあるかもよ。


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